- 作者: 樋口裕一
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
- 発売日: 2015/01/16
- メディア: Kindle版
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印象に残った部分、ラインを引いた部分についてメモを残し、 感じたことを記述する。
文章力の鍛え方
- 議論ができない人
根拠を言わない人、言えない人はたくさんいる そういう人たちは文章力がどうのこうのいう以前に、会話の組み立てが できない―――議論ができないことが多い
- 根拠を次から次へと考える
「俺、会社やめたいんだよな」と思ったときなら、
「なぜなら上司が嫌いだから」と、単純でよい。
ただし、ここで終わるのではなく、「ではなぜ嫌いなのか」を考える。
そうすると、次から次へと根拠が出てくるはずである
- どんどん根拠を出していく
芋づる式に根拠を出していくことで、いろいろなことを考えるチャンスを
自分に与えられる。いろいろなことを考えるうちに、ものごとを
多角的に見ることができるようになり、それが「決めつけない」ことに結びつく
- これは自分のこと・・・
話をするとき、内容を何も考えないまま、もしくは何も 思いつかないまましゃべりはじめる人がよくいる
- 一つ上の対策
まずは口に出して、具体例をあげられるようになることが大事。 しばらくすると、何か言いたくなったとき、具体例を 思い浮かべたあとで発言するようになる
- 話し方の基本
A型とB型を覚える A型:はじめに結論を言ってから、根拠になることを言うパターン B型:先に根拠を言って、最後に結論を言うパターン だいたい30秒以内に、A型で話す練習をする。
Memo: こんな思考が発生中: ・どうせ会話の練習なんてやらない ・やっても効果がでないのが怖い ・うまく話せるのかわからない ・そもそもまとめるのが面倒 ・そういえば、2015/12/10仕事中にリーダーに依頼することがあったが、 「B型」で話した気がする。 →お客さんからこんなメールが来ていて、こういう対応が必要 →一人作業はミスが発生する可能性があり危険なので、確認してもらいたい
- 現状を否定してみる
何か思ったとき、「そうとは限らない」と言うようにする
Memo: 仕事での「システム開発工程」におけるプログラミングやテスト時に、 よくこの思考を使っている気がする。 自分の書いたコードは基本的に信じておらず、 想定通りに動いたとしても、すべてを疑ってかかっている。
- 否定を一巡
ある程度世の中の人が持っているであろう意見を 一巡するまでやってみる 自分が常に「これは違うな」と思っていることではなく、 「正しいな」と思っている事象に対して考えるとよい
- 「そうとは限らない」というおまじない
一つの価値観に閉じこもらないための呪文の言葉 「そうとは限らない」
感じた事
「根拠を言えない人がいる」という言葉を聞いて、心にグサリと刺さった。 そう、僕自身が会話の中で根拠を言えない人間なのだった。
なぜ根拠が言えないのだろうか? 「文章力の鍛え方」の手順に従って、思考を深めていく。
なぜ根拠が言えないのか?
【①】対象のことをよく知らないから(知識の問題)
- なぜ対象のことをよく知らないのか?
- 興味を持っていないから
- なぜ興味を持っていないのか?
- 優先順位が低いから
- なぜ興味を持っていないのか?
- 勉強していないから
- なぜ勉強しないのか?
- 重要な情報ではないから
- なぜ勉強しないのか?
- 興味を持っていないから
- なぜ対象のことをよく知らないのか?
【②】間違ったことを言ったら嫌だから(感情の問題)
- なぜ間違ったことを言ったら嫌なのか?
- 馬鹿にされたくないから
- 馬鹿に思われたくないから
- 失望されたくないから
- なぜ馬鹿にされたり、思われたり、失望されたくないのか?
- 「この人がいれば大丈夫」という人物になる目標から遠のいていく気がするから
- なぜ馬鹿にされたり、思われたり、失望されたくないのか?
怒られたくないから
- なぜ怒られたくないのか?
- 涙もろいから
- 感情的になりやすい傾向にあるから
- なぜ怒られたくないのか?
あまり関係ないが、難しい課題に直面したとき、暗い雰囲気を出してしまう傾向にある気がする
- なぜ間違ったことを言ったら嫌なのか?
【①】から導かれたもの
現状、自分の人生を左右するようなクリティカルなものでない限り、 真剣に取り組むことが、できないということ
- 【②】から導かれたもの
他人に頼られる人間でありたいという気持ちが強いのでは。 怒られることに慣れていない。 「指摘」が人格否定につながってしまう。
まとめ
「なぜ」を続けていくだけで、こんなにもたくさんの思考が生まれた。 いつも「頭が働いていない感じ」がして悩んでいた僕でさえ、いろんな思考や アウトプットを出すことができている。
読んで感じたメッセージや関係する日常の出来事をひもづけると、 より記憶に残りやすい気がする。
次は、「定義」「現象」「結論」に関する章。
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