こんにちは。今回は山田ズーニーさんの本「あなたの話はなぜ「通じない」のか」について 読書メモと感想を記述します。
- 作者: 山田ズーニー
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2014/08/15
- メディア: Kindle版
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本記事の読書メモの定義
- まず以下の基準で書籍内容を引用させていただきます。
- 僕自身が読書していて、心に残った言葉
- 書籍に線を引いた文章(電子書籍の場合マーカー引いた文章)
- 記事の最後に個人的な感想を述べます(状況によっては、心に残った言葉の直後に感想が入ることもあります)
表記方法
- 引用について
このようなボックスの中に記載されている文章は 引用を表しています
それでは早速、読書メモを記述いたします。
目次
読書メモ
発信者によって印象が変わってしまう
同じことでも、あなたが言うのと別の人が言うのでは、 与える印象がまるで違う。人間もメッセージを伝えるメディア(=媒介)だとすれば あなたは相手からどんな風に見られているだろうか
話が通じるために実行すべきこと
日ごろから人との関わり合いの中で、 自分というメディアの信頼性を高めていく必要がある。
話が通じるためにおさえておきたい基礎
- 自分のメディア力を上げる
あなたという人間への信頼、共感を高めながら相手に言いたいことを伝えるか、その技術をつかむ。 話が通じるとは"勝ち負けでなく、あなたと相手の間に橋を架けるようなものだ"
- 相手にとっての意味を考える
相手とはどんな人か?
例えばあなたが「恋人と映画に行った」ことを話すとする。
もし相手が映画好きで感性が合う人なら、映画の情報として「役立つ知らせ」という意味がでてくる。
また相手が沈んでいて、あなたの話が笑えるものだったら「気が晴れる楽しい話」という意味がでてくる。
相手へのメリットが何もなかったとしたら、あなたの話は「単なる自慢」とうつるかもしれない。人は自分に関係ない、意味のない話はなかなか聞こうとしないものだ。
まずこの厳しい現実をしっかり押さえよう
- 自分が一番言いたいことをはっきりさせる
自分が一番言いたいことを、極力はっきりさせておき、 それを頭か結論にもってくるだけで、ずいぶん話は通じやすくなる。 「言いたいことはあるんだけど、自分でもはっきりしない」という状態で切り出すと 相手までモヤモヤさせてしまう
- 意見の理由を説明する
自分に都合のいい理由ばかりでたたみかけてもだめだ。 あなたと、相手の真ん中に「理由」がある。理由を、自分側、相手側、あるいはもっと普遍的な 角度からと、多角的に引いてくる方法や、論理的な説得の筋道を組み立てていく技術もつかもう
- 自分の根っこの想いにうそをつかない
その人の根っこにある想い・発言の動機、これを「根本思想」という。 「言葉はちょうど氷山の見えるところのようなもので、水面下には、その何倍もの大きな その人の生き方や価値観が横たわっている」
本書は「自分に想いにうそをつかない」ということを一歩も譲らず考えた。
感想
書籍で述べられていることに関して、読んだ直後は「当たり前じゃん」となっているものの、 実際の会話では意識できていないということが多いのではないでしょうか。
僕自身は、当然実践できていませんし、実践する前の段階で止まってしまうように思います。
「仕事での報告」に限り、事実を手短に話すことを意識してはいるものの、 自分が一番言いたいこと(キーセンテンスやキラーメッセージ)を常に意識できておらず、なんとなく話してしまうこともあります。
さらに一番やってはいけないこと・・・話をする際に、「前提は知っているだろう」ということで、 前提事項や理由を省くこともあります。
これらの基礎を元に、今まで「話が通じなかった」と感じた時の経験を思い出し 「自分はダメだ」で終わるのではなく、原因と対処方法を考えるべきだと強く感じました。
結局のところ、「通じない」痛みによって当時の「思い出」がマイナスイメージとなっていることから、 傷つくのが嫌で、どうにも重い腰が動かせないのではないのかなと思います。
どこかの本で読んだか忘れてしまったのですが、 "自分が伝える"ことが大事なのではなく、"相手に伝わる"ことが大事なんですよね。