- 作者:ショウペンハウエル
- メディア: 文庫
読もうと思ったきっかけ
「読書に関する読書」と「文章力向上」をテーマに、本を探していた。
探索方法としてはいたってシンプル
- Amazonのキーワード検索を利用し「読書」で調べる
- レビューが多く、評価がそれなりに高い本をピックアップする
- 値段も考慮しつつ、いくつかの候補から、自分がピンときたものを購入する
読書メモ
- この本の著者の仮想敵はおそらく「単純な多読」
自分の思想というものを所有したくなければ、そのもっとも安全確実な道は
暇を見つけしだい、ただちに本を手にすることである。
もともと愚鈍で精神を持ち合わせていない普通に人たちが、
学問をつむにつれてその傾向をいよいよ強め、彼らの著者が結局失敗するのもこの安全な道を歩むからである。
- 天才とは何か
学者とは書物を読破した人、思想家。
天才とは人類の蒙をひらき、その前進を促す者で、
世界という書物を直接読破した人のことである。
Memo: もしかしたら当時「とりあえず本読め」って叫ばれ続けたんだろうか・・・ 読むだけじゃダメだということがひしひしと伝わってくる
- 自分で考えたものを証明するために、資料を参考にすべき
つまり自ら思索する者は自説をまず立て、後に初めてそれを保証する。
他人の権威ある説を学び、自説の強化に役立てるに過ぎない
- 思考停止に似ている
ところが書籍哲学者は他人の権威ある説から出発し、
他人の諸説を本の中から読み取って一つの体系を作る。
その結果この思想体系は他人から得た寄せ集めの材料から
できた自動人形のようなものとなるが、それに比べると、
自分の試作でつくった体系は、いわば産みおとされた生きた人間に似ている
Memo: 実際に自分のことを言われているようで、少々ショックを受けた。 昨日、FlaskでMySQLに接続する方法調べようとしていた。 まず「ドキュメント」を見て自分で書くのではなく、具体的に記述されたソースコードを 探すアプローチをとっていた。 まさに、自動人形的なものであり、自分の身になっていないし、 実際に「動いた」としても、中身がわからないままである。 適当な妄想: 実は、身近な人に対する批判だったり? 他人にそのまま文章を流用されて、 それだけでも腹立たしいのに、その人の評判が良くなり、あまり良い想いをしなかった経験でも あるんじゃなかろうかと、適当に想像した
内容が非常に難しく、音読で読み進めている。 きちんと読めば著者の言わんとしていることが頭に入ってくるので、このまま諦めずに最後まで読めそう。
なんというか、辛辣な正論が多く 「返す言葉もないです、申し訳ありません。。」と、常に思っていた。
一方で、 「心に思想を抱いていることと胸に恋人をいだいていることは同じようなものである」 という具合に詩的な表現があったりするので、そのギャップを楽しむのも面白い。